元ネタ reddit.comこの剣を石より引き抜いたものが
全イングランドの正統な王である
アーサー王伝説を扱っているウェブサイトや、ものによっては書籍などでも
これと同じか非常に近い文章を見かけることがよくあります。
その度に管理人はモヤモヤっとしたものが込み上げてくるのです。
「これってちょっと変じゃないか?」 と。引っ掛かるのは、" イングランド " という部分。
お前は何を言ってるんだって人もいるでしょうから説明させて下さい。
日本で言う今のイギリスに歴史上の偉人が初めて訪れたのは、
ローマの英雄
カエサル(シーザー)の時ではないかと。
彼は、紀元前55年と54年にイギリスへ遠征しています。
当時のカエサル達ローマ人はガリア(フランス)と海を挟んだこの地を
ブリタニアと呼んでいました。ブリタニアに住んでいたのは、ケルト系のブリトン人です。
結果から言えば、カエサルの2度の遠征でブリタニアが征服される
ことはありませんでした。もともとカエサルはガリア戦争でガリアに
味方していたブリタニアの一部族を叩きに来ただけだったようですし。
ブリタニアがローマの属州とされるのは、その100年近く後のことです。
ローマ帝国第4代皇帝クラウディウスは、第3代皇帝のカリギュラ、
第5代皇帝のネロという
悪名高すぎる二人に挟まれてしまって
どうしても影が薄い印象ですが、そのクラウディウスが西暦43年に
自らも親征してブリタニアを征服しました。
その後は、ローマ人の総督とその軍隊によりブリタニアのローマ化が進みます。
ローマ人はブリタニアの中心拠点とするために
ロンディニウムを建設。
後のロンドンとなる都市です。
しかし北はスコットランドからのピクト人(?)、西からはアイルランド人、
東からはサクソン人の進撃に悩ませれるようになり、
ローマ本国も分割やゲルマン民族の侵入などが起こったことで、
410年頃にはローマ人はブリタニアから去っていきました。
ブリトン人の手に戻ったブリタニアですが、ブリタニアを統一するような
王や国は現れず多くの部族国家が乱立しグダグダやっていた449年頃・・・
アングロ・サクソン人のゲルマン来襲。(ノ∀`)彼らはアングル人、サクソン人、ジュート人というゲルマン系民族。
そのアングロ・サクソン人たちはブリタニアにいるケルト系ブリトン人を
打倒し着々と支配地域を広げて行くようになります。
その戦争の中で、400年代後半から500年代初め頃に祖国を守るため
アングロ・サクソン人と戦ったのがアーサー王です。

そして、そのアーサーが王様になる逸話が冒頭に書いたこの台詞なのです。
「この剣を石より引き抜いたものが全イングランドの正統な王である」
イングランドという言葉は、"Engla-land" に由来しています。
この意味は、「アングル人の土地」。
つまり、イングランドとはアングル人の国となるのです。アーサー王はそのアングル人たちと戦っていたケルトの英雄です。
そんな彼が全イングランドの正統な王になるというのは何かオカシイ。
この状況では、
全ブリタニアの正統な王になる、が妥当だと思うのです。
実際、ブリテンの王になる、としてるものもありますしね。
でもアーサー王伝説はちゃんと読んだことがないので原典や
その派生作品ではこの点がどうなってるのか知らないんだ。
誰か教えて下さいな。(;^ω^)マルナゲ
アーサー王と円卓の騎士―サトクリフ・オリジナル(イギリスを代表する歴史小説家サトクリフのアーサー本。ただ翻訳が・・・)
さて、物語ではアーサー王は反乱を起こした息子モードレッドと
一騎打ちをして息子を倒すも瀕死の重傷を負い、エクスカリバーを
湖に沈めるよう部下に託してからアヴァロンへと旅立ちました。
史実でも、前述のイングランドの由来が示すようにブリタニアは滅び
アングロ・サクソン人たちが現在のイングランドを作ることになります。
とはいえ、直ぐにイングランドが建国されたわけじゃないです。
彼らはブリトン人を支配下に置いてからもアングロ・サクソン人同士で
400年ほど覇権争いをやらかしてたんだ。 (ノ∀`)その時代のことを
七王国(ヘプターキー)と呼びます。
文字通り、七つの国に分かれてしのぎを削ってたんだね。
(これ以外にも小国がたくさんあった。その中にはブリトン人の国も)
七王国とか言われると無性にワクワクするのは何でだろう?(笑)
誰かこのヘプターキーからイングランド統一までを舞台背景にして
燃える面白漫画・小説を書いてくれないかなぁ。(チラッ
さて、この七王国の中で大王が現れて最終的にイングランドとなったのは・・・・・・
~ つづく ~
オゥ・・・前置きが長くなってしまったのでそろそろ本題へ。
お題は、
各国の伝説の英雄です。
管理人もアーサー王ぐらいはさすがに知ってますけど、
他には?と聞かれたらかなり怪しいので学習半分・興味半分な感じで
取り上げてみました。前置きで時間を喰ってしまったので短めですが、
興味のある方は続きをどうぞ。 :)
mutant-neutrino スレ主Who are your country's 'mythic heroes'?
お前の国の神話・伝説上のヒーローは誰だ?1年前の投稿
英国ではアーサー王やマーリン、ロビンフッドといった
壮大な物語が紡がれている様々な伝説の人物がいる。
お前の国にはどんなヒーローがいる?
その人物はどういう訳で有名なんだ?
braceforimpactおい、シャーロック・ホームズを忘れてるぞ!Grimersフィン・マックール(アイルランド)
スコットランドへの足掛かりとするために
ジャイアンツ・コーズウェー(巨人の石道)を建設した。
TheEmporersFinest クー・フーリンも忘れちゃダメだぜ! 犬を殺してしまったアイルランド人。
後にそのことが彼の命取りなってしまうんだ。
cobraface ↑ クー・フーリンは俺も大好きだ。
彼の槍ゲイボルグが堪らん・・・
Panagomanオイディプース(ギリシャ)
父親を殺し、母親と寝た。彼は俺のアイドルだよ。
quantumsheep ಠ_ಠ cocksickle いやそれはどちらも偶然の悪戯じゃなかったっけ?
彼はそれが両親だってことを知らなかったはずだよ。
PKWinter ↑ 彼の神話の中でそこは見落とされがちな部分だよね。
Kanex 「バックトゥザフューチャー」を思い出す話だな。
GrandTyromancer 彼は
エディプスコンプレックスの語源だから仕方ない。
Menchulatエル・シッド(スペイン)ロドリーゴ・ディアス・デ・ビバール(1045年? - 1099年6月)、通称エル・シッド(El Cid)は、11世紀後半のレコンキスタで活躍したカスティーリャ王国の貴族。叙事詩『わがシッドの歌』の主人公としても知られる。[wiki]
Buddhainhairノルウェーには皆が聞いたことのある伝説キャラがたくさんいるよ。
オーディン、ロキ、トール・・・
その他にも俺が英語名を忘れてしまったキャラがずらりさ。
それに俺たちには伝説・神話じゃなくて、至る所で大暴れした
実在のヴァイキング王たちもいるからね。
load more comments 北欧神話なら俺はスレイプニールがお気に入りだ。
オーディンが地獄まで騎乗した8本足の乗用馬な。
しかし、俺はこれをアイルランドの神話だと思ってたわ。
imlars ↑ ていうか、スカンジナビア半島/ヴァイキングの神話だろ。
Buddhainhairラッリ(フィンランド)
彼の伝説を語ろうか。
ある一人の司教が彼のところへやってきたんだ。
司教は彼のところで腹一杯食べたが金を払わず出て行った。
いわゆる無銭飲食ってやつだ。司教のくせに。
激怒したラッリはスキーで司教の後を追い駆けた。
そして凍った湖の上で司教を捕まえ手に持った斧でザクっとな。
・・・・・・・いや、これでラッリ伝説終了だ。
ただ、その伝説由来の紋章があるんで貼っとく。
imlars イルマリネンのことも思い出してやれよ!
奴がいなきゃサンポだって存在しなかったんだぜ!
(サンポ: 持つ者に幸福をもたらす神秘的な人工物)
guavainindiaリン国のケサル王(チベット)実質的に中央アジアを支配していたリン国の王。
ケサル王伝は、チベットおよび中央アジアにおける主要な叙事詩である。現在でも140名あまりのケサル吟遊詩人 (チベット人、モンゴル人、ブリヤート人、トゥ族など)によって歌われており、現存する数少ない叙事詩のひとつとしても価値が高い。[wiki]
another-social-freakホルガー・ダンスク/オジェ・ル・ダノワ(デンマーク)
デンマーク人が最も彼を必要としたとき、
記念碑から立ち上がって生き返ると言われている。
mutant-neutrino スレ主 そいつは面白いな。
アーサー王にもそっくりな話があるんだ。
違うのは、彼のいる場所がアヴァロン島ってことだけだよ。
Rainstorme ↑ 神話・伝承では良くあることだよ。
ラプチャーの為にキリストが天から降臨するとかね。
hlippie95 確かベオウルフもデンマークの英雄だったよな?
another-social-freakシグルド・ザ・ドラゴンスレイヤー(北欧神話)
TheCroak シグルドは竜を倒しただけじゃなくて、その心臓を喰ってる。
しかもその竜が実は人間が姿を変えただけのものだったんだ。
彼は父親もその手にかけてるね。これらは有名な話だよ。
TheCroak ま、オーンスタインの敵じゃないけどなー。
ants_aマルコ王子(セルビア)中世セルビア王国の末期にマケドニア地方のプリレプを首都として君主を自称したブカシン王の長子マルコ王子(1335頃‐95)を原型とするが,叙事詩の主人公としてのマルコ像には,異教時代の神話や民話の主人公の超自然的能力,オスマン・トルコ支配時代の武力抵抗運動に活躍した山賊・義賊たちの愛国心も結びつき,民衆の民族独立の悲願を象徴する英雄として口承文学上もっとも人気のある主人公である。 [wiki]
another-social-freakネッド・ケリー(オーストラリア)
(賞金8000ポンド)
02keilj だからお題は伝説上の人物だと何度言えば・・・
Allergy_Man 小学生だった頃、ネッドが悪者に描かれてるのを思い出した。
だが成長した今は、彼がロビンフッド的な人物へと変化したよ。
Bobblefighterman 彼はビクトリア時代で最も偉大な男だったよなぁ。
MacDizzyジョン・ヘンリー(アメリカ)
マッスィ~ンに勝利した男。少なくとも俺のヒーローだ。
多くの歌、物語、演劇、小説で扱われているアフリカ系アメリカ人の庶民の英雄である。
彼と彼の仲間の職を確保するために、ジョン・ヘンリーは蒸気ハンマーとの対戦に挑戦した。ジョン・ヘンリーは勝利したが、この過程で彼は心臓麻痺を起こし死亡した。[wiki]
piperson 機械には勝ったが、その後直ぐに死んでしまうんだよな。
burntnolan ハンマー使い[steel-driving man]ってところが堪らん・・・
NDhomeジョニー・アップルシード(アメリカ)ガキの頃は単なる本の登場人物だと思ってたわ。
本名ジョン・チャップマンは、アメリカ合衆国初期の開拓者であり、実在の人物である。西部開拓期の伝説的人物の一人として、現在もさまざまな逸話や伝説で語り継がれている。
マサチューセッツ州に生まれた彼は、成人するとリンゴの種を携えて西部の開拓地一帯(当時の西部なので、現在のアメリカ東部から中西部に当たる)を回り、聖書の教えを説きながらリンゴの種を植えて回ったという。
彼は質素で親しみやすい人柄と行為によって多くの人に慕われ、死後も開拓者精神を代表する人物として数多くの逸話や伝説が残っており、現在も小説等の題材に取り上げられ、親しまれている。[wiki]
Stonerisラチプレシス(ラトビア)
熊殺し。父親を襲っていた熊を引き裂いた。
その後、異教徒だからと襲撃してきたドイツ騎士団へ
彼はラトビア人を率いて対抗している。
Cobaltsaberローラ・セコール(カナダ)彼女はアメリカ軍が攻めてくることを
イギリス軍へ伝えるために60kmも走ったのよ。
oonparasフィンランドにはあのサンタクロースがいるよー!PoezestrepeReynaert de Vos(フランス) ある狐が他の動物たち全てを騙くらかす話。
最後にはライオンの王まで手玉にとるよ。
狐物語 (岩波文庫)(12世紀後半にフランスで生まれた物語群)
the-pervertDe vliegende Hollander 別名フライング・ダッチマンフライング・ダッチマンは、近代イギリスの伝承に現れる幽霊船、もしくはその船長のオランダ人である。
アフリカ大陸南端近くの喜望峰近海で、オランダ人船長が風(あるいは神)を罵って呪われた。船は幽霊船となり、船長はたった1人で永遠に(あるいは最後の審判の日まで)さまよい続けることとなった。[wiki]
HumbleMeasureブラッディ・マリー(アメリカ)
彼女は確かに伝説上の人物だ・・・・・・が、英雄ではない。
鏡の隣にロウソクを置いて彼女の名前を3回呼ぶと
ブラッディ・マリーが召喚されてお前を殺す。
パジャマパーティで子供を怖がらせるのによく使われてるな。
子供たちがロウソクのロウで火傷する原因の一つでもある。
staygold45 この伝説で面白いのは、起源が複数主張されてることだね。
イングランドのメアリー女王だと言う人もいる。
迫害したプロテスタントから "ブラッディ・マリー" という
異名を与えられてたのは明らかな事実だし。
いや、エリーザベト・バートリだと主張する者もいる。
ああ、彼女の名前は確かにマリーじゃないさ。
だけど彼女がブラッディー(血まみれ)だったのは本当だよ。
ants_aSuur tõll(エストニア)(エストニアに伝わる不屈の勇士"ビッグ・ティル"の伝説をモチーフに
したレイン・ラーマット監督作品。もの凄い不気味さが癖になるw)
Tyopa俺たちカナダには神話も伝説も全く無いんだ。orzanother-social-freakイングランドの俺はブーディカ女王をイチ押し。
クールで、裸で、二輪戦車で、戦士の女王だってんだからな。
怒れる女性たちの復讐の為にロンドンを焼き尽くしてもいるよ!
imlars ブーディカ△!
だけど、彼女は実在の人物で伝説上のキャラじゃないな。(笑)
HumbleMeasureパン・トゥファルドフスキ(ポーランド)科学のために悪魔へ魂を売った男。
最後は雄のニワトリに乗って月へ行ったよ。
工工エエェェ(´д`)ェェエエ工工工鶏って・・・どうしてまたそんなことに?
神話・伝説への突っ込みが野暮なのは承知してるけど、
さすがにこれは説明を求めたくなるわー。
うーん、メッチャ気になったんでググってみたけど情報が見当たらん。
でも、彼と思われる画像は結構あった。こんなのとか・・・
ちょ、ニワトリに跨ってのマジ顔&決めポーズは止めて~。(笑)
しかし、ポーランドは鶏になにか思い入れでもあるのかな。
パン・トゥファルドフスキさんについて何かご存じの方がいらしたら、
ぜひ情報をお寄せ下さい。^^
本題の方ですが、案の定結構いましたよ・・・
今まで知らなかった英雄たちが。(^_^;さすがに北欧神話のキャラはある程度知ってましたけど、
フィンランド、エストニア、ラトビア、セルビアあたりは、
全くノーマークで名前すら知らないキャラばかりだった。
フィンランド神話なんてものがあることすら初耳だったもの。(ノ∀`)
ラトビアの熊殺しラチプレシスとか特に面白そうなだよなぁ。
でも、詳しく調べてる時間がないので今回は記事の冒頭で語った
イングランド関係の伝説・英雄を補足して終わろうと思います。
という訳で、ブーディカさんの紹介をば。彼女が生きた時代はちょうどローマがブリタニアを属州にした頃です。
西暦43年、ローマ帝国は4万人規模の軍団と皇帝クラウディウスの親征により
ブリタニアにおいてこの地を属州にすると宣言。
その当時、ブリタニアには以下のようなケルト系の部族がいました。
これらの部族が取った対抗策は主に3つ。
1. ローマと戦って外敵を追い払う
2. ローマに恭順して安寧を得る
3. ローマと交渉して自主独立を保つこの1の策を取ったのがトリノヴァンテス族(Trinovantes)でした。
彼らは武器を取って戦い、そして破れ征服されています。
その西にいるアトレバテス族(Atrebates)は第2の策を取りました。
自ら進んでローマを受け入れたのです。
そして、第3の策を取りローマと交渉したのが
イケニ族(Iceni)。
彼らはローマと協定を結びある程度の独立を保ちました。
ところが・・・・・・
ローマ皇帝がクラウディウスから
ネロとなっていた西暦60年、
イケニ族の王プラスタグスが死ぬと、その娘への相続をローマは
認めずイケニ王国に侵攻し武力で征服してしまった。
その先兵となったのが属州長官デキアヌス・カトゥス。
彼らはその際に王女たちを凌辱し王妃をムチで打った。
こうしてイケニの領土や財産は没収され、重税を課され、貴族たちは
奴隷のように扱われたという。T_T
だがここで立ち上がったのが王妃ブーディカさん!国と娘たちと自らも辱められた彼女はイケニの女王となり、
近隣のトリノヴァンテス族らと結束し反乱を企図します。
機会は直ぐにやってきました。
ローマの総督スエトニウスが遥か遠くウェールズのアングルシー島へ
軍団を引き連れ遠征していたのです。
ブーディカ率いる反乱軍はついに蜂起。
まず
カムロドゥヌム(現コルチェスター)を攻め落とします。
この地はトリノヴァンテス族が首都としていた場所で、
その時はローマが東方拠点としていました。
しかし、遠征の影響もあってか守りが手薄だったので容易に占領完遂。
復讐に萌える反乱軍はこの地を廃墟に変えました。
反乱の報を聞いた総督スエトニウスは第9軍団を鎮圧に向かわせます。
しかし、ブーディカ△はこれもアッサリ撃退。
第9軍団の僅かに生き残った兵は北方拠点ピーターバラへ遁走。
反乱軍はその勢いをかってローマの中心拠点
ロンディニウムを目指す。
一方、スエトニウスも反乱軍より早くロンディニウムに到達。
しかし、兵力の差があり過ぎた為にロンディニウムでの防衛戦を諦め、
住人達には逃げるように伝えてから北西のウェルラミウム市へ向かう。
軍に見捨てられたロンディニウムは、反乱軍によって蹂躙されます。
ブーディカ女王たちにより文字通り焼き尽くされました。
そしてウェルラミウムでも全く同じことが起こりました。
反乱軍の襲撃により街は火の海となったのです。
その頃、スエトニウスはワトリング街道をさらに西へと向かい、
ミッドランド付近で西方拠点エクセター(Exeter)にいる
第2軍団と合流する手はずにしていました。
ところが、待てど暮らせど
第2軍団はやって来ない。O_O
(何らかの理由で彼らはエクセターに留まったらしい)
結局、スエトニウスのもとに集ったのはウェールズに遠征した
精鋭の第14軍も含めて1万人ほどだったという。
数で圧倒的に劣るスエトニウスは慎重に選びました。
反乱軍との決戦の地を。
その地が正確にどこだったのかは現在も判明していません。
ただ、ワトリング街道ぞいの草原でスエトニウス率いる
ローマ軍1万が、丘を背にして横列に陣を敷いたのは事実。
対するブーディカ率いる反乱軍は
10万とも23万とも言われています。
しかし、この数には男たちだけでなく大勢の女性と子供たちも
含まれていましたし、装備も乏しく戦術なにそれ状態です。
そんな両者の戦いはローマ圧勝に終わる。このワトリング街道の戦いの詳細は
wikiでどうぞ。(;^ω^)ナガイカラ
ブーディカ女王は毒を飲んで死んだとも病死し手厚く葬られたとも
言われていますね。いずれにしろ波乱万丈な人生でした。
その後、10倍以上の兵力差を覆して圧勝した総督スエトニウスは、
復讐のためかイケニ族を徹底的に痛めつけます。
しかし、皇帝ネロはその強硬政策を良しとせず彼に帰国を命じる。
大勝利したのにブリタニア総督を解任されたスエトニウスさん涙目。
ちなみに、スエトニウスと合流しなかった第2軍団の指揮官は、
スエトニウス大勝利の報告を受け絶望し自殺したそうな。
この反乱の切っ掛けを作った長官カトゥスは、序盤で早々にガリアへ
逃走しましたが、その後どうなったかは不明・・・
女性の身でローマ正規軍と真っ向勝負し散った女王ブーディカ。
彼女の伝説はルネサンス期に歴史家タキトゥスの「年代記」が
再発見されたことで話題となり、戯曲や詩が作られました。
そしてヴィクトリア女王(在位1837~1901年)の時代では、
同じ名前の意味を持つ英雄(ブーディカはケルト語でヴィクトリー:勝利)
として名声が高まり、軍艦などにもその名が冠された。
現代に至っても伝記、小説、映画などの題材となっています。
2003年のイギリス映画『Boudica』(邦題ウォリアークイーン)には
アレックス・キングストンが主演してたり。
振っといてなんだけどこの映画のこと知らんかった。(^_^;
低予算らしいけど、かなり面白そうじゃないですか。
スカパーが放送してくれないかなぁ・・・(チラッ
ともかく、現在でもブーディカさんはイギリスのみならず
世界的に知られた英雄なのは間違いなでしょう。
特にケルト系の人たちには大英雄なんじゃなかろうか。
祖国の為に侵略者と戦うってのはアーサー王と丸被りですもん。
かつて
ブーディカさんが灰にしたロンドンのど真ん中にそびえ立つビッグベン。
そのそばに彼女の銅像が建てられています。二人の娘エスィルト、ネッサンと共に戦車を操る姿が勇ましい。
首都の中心地にこれが存在するという事実が、
英国でのブーディカさんの人気ぶりを物語ってる気がする。
しかし、日本で彼女が取り上げられることはほとんどなく、
漫画「クリスタル☆ドラゴン」に登場するぐらいらしい。
映画ウォリアークイーンも日本では公開されてないですしね。
とても興味深い題材になると思うのに本当に残念至極。
佐藤賢一さんが小説家してくれないものか・・・|ω・`)チラ
イングランド関連といえば、ブラッディ・マリーことメアリー1世も
そうなのですが、彼女のことはいずれヘンリー8世を取り上げる時に
一緒に語ろうと思ってますので今回は割愛。
(しかし、マリーとメアリーで紛らわしいことこの上ない)
最後に、日本の神話・伝説的キャラというと誰でしょうね?
ヤマトタケルか安倍晴明か弓削道鏡か座敷童かはたまた勇者リンクか・・・
でも管理人的にはやっぱり卑弥呼かな。彼女もブーディカ同様に実在の女王ですけど神話めいた逸話もあるし。
・・・うん、まぁ単に女王様萌えなだけなんだ。(ノ∀`)
みんな!オラに力をわけてくれ!!
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