元ネタ amazon.com/
10インチ大画面カラーが欲しいですっ。〇| ̄|_
管理人のは何年も前に買ったエントリーモデル。
カラー見れないじゃんと後で気付いた愚か者です。
それに文字が小さくて見難い度に拡大するのは面倒だし
漫画はやっぱり見開きで楽しみたいこともあるんだ・・・
そんな感じで今日のお題は、本で行こうと思います。
新渡戸稲造の「武士道」が刊行されたのは1900年のアメリカででした。
ルーズベルトやケネディも読んだと言われるこの本は世界中に広まり
日本人の心、武士の心を他国人に伝える一助となっています。
その初出版から25年後、アメリカで暮らす一人の日本人女性が書いた自伝が
出版されたのですが、なんと同年に刊行されたあの「グレート・ギャツビー」
と並ぶほどの売上げを叩き出して
ベストセラーに! O_O
「A Daughter of the Samurai(武士の娘)」その本のタイトル通り、著者の杉本鉞子(えつこ)は長岡藩の筆頭家老の
娘として明治6年(1873年)に誕生しました。
女の子なのに名前が鉞(まさかり)なのが武家だなぁと改めて認識。
24歳でアメリカにいる日本人の婚約者と結婚する為に単身渡米します。
その後、紆余曲折あり夫を病気で亡くして二児の未亡人となりますが、
教師や文筆業で生計を立てて行くのです。
そんな生活の中で生まれたのが自伝物語「武士の娘」でした。
前述の通り、この本は好評を博し世界7カ国に翻訳され、英語版と日本語版は
今もなお増刷されて人々に愛読され続けています。
現在でも日本に留学生としてやって来る欧米人は、福沢諭吉の「福翁自伝」と
この「武士の娘」を事前に読んでくることが多いそうな。
えっ今でもなのと少し驚きますが、それだけこれらの本が日米の文化比較、
習慣学習手引きとして優れているからなんでしょうね。
という感じで、もの凄い本だったみたいです。(;^ω^)サイキンシッタ
有名な本なので既にご存知の方も多いでしょうけど、
管理人のようにアンテナの低い人や、そもそも本に興味がない人にも
知ってもらいたくて取り上げてみました。
以下は、この本の米アマゾンの顧客レビューの翻訳になります。
日本を代表する名著を読んだ外国人たちの感想をぜひ読んでみて下さい。
A Daughter of the Samurai: How a Daughter of Feudal Japan, Living Hundreds of Years in One Generation, Became a Modern American Hardcover – 1934
サムライの娘:数百年続いた封建時代の日本の娘が、いかにして近代アメリカ人になったかby Etsu Inagaki Sugimoto (Author)
平均顧客レビュー: 4.4 out of 5 stars (37 件のカスタマーレビュー)
★★★★★ 美しいスタイルで書かれた美しいストーリー2017年11月12日
By RJF
これは私が今まで読んだものの中で最も美しい本の一つです。
その内容は、日本の侍家庭で育てられた女性の人生の物語であり、
日々の出来事からアメリカに渡り母国に戻るという体験までの深い洞察です。
この本は2つのレベルで驚くほど魅力的でした。
第一に、このストーリーは私に世界には異なる複数の視点があるのだということを絶えず思い起こさせてくれました。
第二に、この文体は私にあの本だけを連想させるスタイルで書かれている。
そう、 バーリン・クリンケンボルグの「The Last Fine Time」です。
優しい詩のように私を揺さぶるリズムを持っています。
これは私の脈動を遅らせ、物語のすべての出来事に集中させた本です。
まるで作者が描写した各場面場面で瞑想をしているかのようでした。
心からの賛辞として述べさせてもらいます。
私はこの本を読み終わらせることが本当に残念でなりませんでした。
9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
★★★★ インたれスティング&イルミネイティング2015年7月18日
By George E. Dawson
「1868年の王政復古は突然の出来事ではありませんでした。二つの派閥に分かれていた日本は、長い間、政治的扇動が続いてきたのです。彼らは、天皇の権力には神聖なものと世俗的なものの両方が含まれるべきだと信じる人たちと、軍事支配者の将軍が俗世の厄介事を引き受け天皇の肩から負担を取り除くべきだと信じる人たちでした」- 88ページ
1925年に初出版された杉本鉞の回想録「侍の娘」には、自らが間近で見てきた明治時代の日本人、特に元の武士階級に生まれた人たちの日常生活が描写されている。
序盤ではタイムラインを把握することが難しく少々困惑と苛立ちをもたらした。
俺はどの年代(およそ1880~1910年だった)の話なのか把握するために、杉本夫人でググらざるを得ず、彼女のバックグランドをネットで読んだよ。
後の章では、著者のアメリカ育ちの二人の娘に関する話(母親と一緒に日本へ帰った)になったときが最も仔細で最も愉快で最も興味をそそるものだった。
推薦状: この本は、2015年に出版された楽しくも包括的な贈り物「
サムライの娘たち」に対するエクセレントな手引書である。
3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
★★★★★ 美しさと自制が際立つ魅惑的な物語2016年10月31日
By Serena (TOP 1000 レビュアー)
これは、日本の封建時代が終わり遂げた後の時代に、恵まれた稲垣家がどのように没落していくかを描いたアメージングなストーリーよ。
1873年に越後国(現在の新潟県)で産まれたエツ坊は、父親の希望通りに尼僧となるための教育を幼い頃から受けていた。
彼女は早熟で好奇心旺盛でとても愛らしい女性だったみたい。
しばらくすると、稲垣家の土地や家宝が家計を支えるために売られていることが明らかになってくるわ。
エツの父親は、11歳の頃に亡くなるの。
彼女の兄弟が一家の長になったのでエツの人生もコース変更。兄がアメリカで会った日本人の友達とエツが結婚することが家族によって合意されたのよ。
その当時のエツはまだ13歳。
英語と西洋流を学ぶために東京のミッションスクールに送られるわ。そして18歳の頃に、まだ会ったこともない日本人と結婚する為に一人でアメリカへ渡るの。
本の中盤の多くで、杉本夫人はアメリカの生活でビックリしたことを綴ってる。
特に、アメリカ人女性が何をやってどんな考え方をするのかってことが。
日本の若い女性は夫の有益な人材となるように育てられて、
結婚したらお金を管理して家を運営するようになるの。
だから自由なアメリカの女性が、お金が必要なときは夫の許しを得ないといけないことが彼女には信じられなかったみたいよ。これは1900年代初頭の話。
エツを驚かせたいろんな物事を読むのは本当に興味をそそられるわ。
その後、杉本鉞は若い娘たちと共に日本に帰ることに。
アメリカ生活の後に、エツと彼女の娘がどんな風に日本での生活に直面するのかを見ていくのは凄く面白いわよ。
これは、私がもっともっと読んでいたいと思わされた素晴らしい本だわ。
2日前に読み終わってからというもの、もうずっとこの本のことを考えるのを止めることができないでいるのだもの。
3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
★★★★★ 極上の読み物:古き世の日本に命を吹き込んだ2015年11月8日
By Louise M. Drake
エクセレントな読書。彼女は古い時代の日本を生き生きと蘇らせた。
彼女の描写に私はすっかり虜になってしまったようです。
そして彼女の他の作品が今も入手可能であることを願ってやみません。
実は、私の母は日本の戦争花嫁なんです。
この本を読んでやっと理解できました。
どうして母が、杉本鉞に似た振る舞いをするのかが。
7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
★★★★★ 女性の視点から日本の武家文化を直接聞ける稀有な機会2016年5月17日
By Tanzer
他の本のレビューで偶然にもこの本を知ることがきたわ。
そして速攻で購入したっ。
ビューティフル・・・それと同じぐらい究極に参考になるのよー。
私は現代の日本に住んでる。でも日本人じゃないの。
だから、これを読むことで今まで手の届かなかった豊富な情報をゲットできたわ。
まるで家族か親友がカスタムやトラディションを説明してくれたかのようにね。
これは過ぎ去りし日本の慣習と伝統の中へ
グイっと漕ぎ出していく蠱惑的な航海なのだわ。
この本をさらに興味深いものにしてるものがある。
それはこの著者が父親の望みの為に普通の女の子が受けるものよりも遥かに超えた教育を子供時代に受けてて、その後さらに結婚の為に多文化教育も受けてることよ。
そして彼女はしばらくアメリカで生活することになるの。
彼女の娘たちはアメリカで生まれて教育をを受け、日本に戻り、またアメリカへ。
このストーリーにおける著者の見解は、もちろん、主観的なものだけど、2つの文化が非常に異なっていることを考えたら、主観的な観察でさえ多くの真実を捉えてるわ。
人生の大部分を自国の文化以外の場所で生活してる私にとって、この本は感動的で啓発的なうえに簡単に入り込むことができるのよ。
「godown」のように、日本人のメンタリティの基盤へ踏み込んで説明する真の宝。
著者本人の経験に基づいた貴重な洞察が含まれてるわ。超オススメよ。
4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
★★★★★ とてつもない本2012年4月6日
By Geraldo Faria
ほぼ100年前に書かれた本。
だけど、エツコは読み始めて直ぐに読者が恋に落ちる人物だよ。
彼女は、現代の日本人でさえもはや知らない、歴史の本にすら載ってない、そんな日本を描いてくれているんだ。俺はこの本をマジで多くの日本人の友達に貸しまくってきてるんだけど、彼らのリアクションはいつだって同じさ。
俺は当時の生活・人生がこんなにも違ってるなんて想像すらしなかった。
この本は英語でもマジで最高だけど、日本語版を読むことができるなら、これまで僅かな者しか到達できなかったピュアな美学のレベルにお前を連れて行ってくれる筈。
頑張れ!!
17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
★★★★★ 日本文化の根幹をかいまみた2000年5月1日
By Joy Coburn
私はこの見事に描かれた自伝にもうすっかり魅了されたわ!
読み始めたら止まらない!日本の豊富な社会史を学んだだけじゃなくて、
私は初めて日本人の心の奥にある風景を覗くことができたのよ。
確かに記述されている慣習の多くが今では時代遅れのものになるのだけど、
それでも現在の日本人を模り築き上げる基盤を見せてくれてるわ。
今の私はハッキリと断言できる。
日本人に対する理解がよりクッキリと明確になったってね。
日本を学んだのとは別に、アメリカの片鱗も伺うことができたわ。
どうして私たちの考え方は長い年月で大して変わらないのかってことを。
移民の心の中を私は見た。
彼女たちが直面しないといけなかった適応と再調整を。
私は畏敬の念が湧き起こりインスパイアされたよ!
4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
★★★★★ 日本の幸せな想い出2015年11月26日
By Amazon Customer
「武士の娘」が今でも読み直されているのを見て私は驚き喜んでいます。
私は70年代半ばの日本の神戸で、大家さんだった女性ハナノ・コデラ [Hanano Kodera] さんからこの本を贈られました。
著者のエツ・スギモトは彼女の母です。
ですから、ミセス・コデラは「侍の孫娘」だったのです。
これは美しい本であり、日本の歴史と文化を理解するのに大いに役立ちます。
私個人としては、この本は日本での5年間の幸せな思い出とコデラさんのような特別な日本の友人たちを鮮明に心の中へ連れ戻してくれるものなのです。
うわっ、これちょっと感動した。
このレビュワーさん、70年代の日本の神戸へきて著者の娘と交流があった模様。
ちなみに、杉本鉞子さんの二人の娘は、花野さんと千代野さん。
だから、Hanano Kodera は恐らく、長女の花野さんのことだよね。
むぅ、これは調べるしかない!
・・・・・・・おっ、これか。
1920年 長女花野結婚 ⇒ 相手は神戸の紡績業を営む資産家の長男で、コロンビア大に留学していた小寺敬一。帰国後は関西学院教授(経営学、貿易論)[source]
結婚相手が小寺(Kodera)さん!しかも神戸ですよ。
これはもう間違いないですわ・・・
20年代に鉞子さんが「武士の娘を」本を出版して、
70年代に娘の花野さんがその本を外国人に贈って、
2015年にその外国人が米amazonのレビューでその回想を書いて
2018年の今、管理人がそれを読んで胸を熱くしてる・・・
こういう予想外の驚きと感動があるから止めらないんだなぁ。
さて、本題の米amazon顧客レビューですが、現在レビュー数37件。
ちょっと少ないと思われるかもしれませんが、
100年近く前に書かれたことを考えるとかなりのもんだと思います。
「武士道」も70件弱ですからね。
(ま、武蔵の「五輪の書」は950件ですけど)
レビュー内容は翻訳文で紹介させてもらった通りで
普通に大好評でしたね。
米国人をグイグイ引き込む物語の興味深さもさることながら、
鉞子さんの人柄に惚れこんでる方も多くみられましたよ。
逆に、3つ星評価で不満を言っていた人のレビューは、
鉞子さんの夫が全く出てこなくて途中でサラッと死んだことが
書かれてることが納得いかなかったようです・・・
確かにそれはちょっと闇を感じますね。(マテ
レビューの中にちょっと気になる書籍が出てきました。
「Daughter
s of the Samurai(サムライの娘たち)」
鉞子さんの本と一文字違いの本が米国で2015年に刊行され人気になってたり。
著者はジャニス・ニムラさん。
この名字、日系アメリカ人の夫がニムラさんみたいですね。
この本は、岩倉具視を団長とする遣欧米使節団に同行した5人の少女、
その中の山川捨松、津田うめ、永井繁の3人を紹介するものらしい。
これまた凄く気になる本だけど、日本では・・・・・・売ってた。(゚∀゚)

少女たちの明治維新: ふたつの文化を生きた30年
明治四年、三人の少女(山川捨松、津田梅子、永井繁子)がアメリカに渡った。
「困難を極めた留学生活、帰国後の周囲との軋轢、仕事、友情――。
二つの国で「異邦人」としてもがき、
成長した女性たちそれぞれの濃密な三十年間を描く。
なるほど。
明治時代に若くしてアメリカに渡り、日本へ戻る。
日米の文化・考え方の違いに驚き、時には喜び戸惑う。
この辺は鉞子さんのサムライの娘と被りますもんね。
きっとオマージュとしてこの名前をつけたんじゃないかと。
ともかく、かなり興味深い本なのでいずれネタにさせて頂きます。
最後に、まだまだ自分の知らない面白い・凄い本がたくさんあるなと。
今回はドナルド・キーンさんの著書を調べてたら
偶然にもこの本に遭遇することができただけだもんなぁ。
己のアンテナの低さが呪わしい。
そんな訳で、本に限らずこれイイよというものがあったら
ホント是非教えて下さい。(;^ω^)マルナゲ
もちろん、その海外反応はこっちで探しますから。
あと、確定申告疲れました・・・ノシ
司馬遼太郎が驚嘆!絶賛!!もし現代だったらこんな帯がついて発売されそうな予感。
いや実際、この本を知らなかった司馬さん読んでビックリしたそうな。
嫌韓流の
山野車輪の名前を久しぶりに見たのでプッシュ。
ヒナまつり本日発売されました。
◆
武士の娘 (ちくま文庫)◆
マンガ 海の武士道 (扶桑社BOOKS)◆
ゴールデンカムイ 13 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)◆
ヒナまつり 14 (HARTA COMIX)
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