元ネタ
slate.com/
よつばと!(14) (電撃コミックス)
5歳の少女・よつばと、
とーちゃんやご近所さんたちとの日常を描いた大人気コミック、待望の14巻が登場!
「よつばとしごと」「よつばとおひめさま」など、いつもの楽しい毎日を描いたエピソードに加え、なんとよつばが東京を訪れるエピソードも収録!
満員電車に乗ったり、原宿を歩いたり、豪華なランチを食べたり、ちょっぴり特別な時間を過ごすよつばととーちゃん。さらに初登場の人物も?
やっと14巻が出るのかっ!!(ガタッ13巻が出たのが2015年11月だから、2年半ぶりだよ。
しかし、よつば in 東京とはまた仕掛けてきましたね。
どんな化学反応を起こすのか楽しみですわ。
あとは電子版さえ出してくれたら嬉しいのだけど・・・
そんな感じで本日のお題は、YKK。
うん、Yしか被ってないですね。フヒヒ
YKKといえば誰しもジッパー、ファスナーで見かける有名メーカー。
記事タイトルにあるように、日本の製造業者です。
ただジッパーやファスナーはアパレルのわき役。
あまり気にかける人はいないんじゃないでしょうか。
しかし、アメリカのオンライン・マガジン Slate の記者が
そんな陰に隠れた存在に大注目し YKK を称賛する記事を書いてました。
それが妙に嬉しくて取り上げてみましたよ。
では、興味のある方は続きをどうぞ。^^
Why YKK?
The mysterious Japanese company behind the world’s best zippers.
なぜ YKK なのか?
世界一のジッパーの裏にいる神秘的な日本企業By Seth Stevenson
ジッパーは、自転車と並びもっと早く歴史に登場するべき発明のように思える。
二つの車輪、二つのペダル、そしてチェーン。
これらを組み合わせるのがそこまで複雑なことだったろうか?
また、ギザギザの金属歯を平行に並べそれらを一本に噛み合わせることも?
これらは複雑な化学反応ではないし、不可視の波長を利用してもいない。
それでもなお、現代の自転車は1800年代後半まで姿を見せなかったし、
ジッパーに至っては1917年にやっとお目見えしている。
(米国ホーボーケンのスウェーデン人移民により発明された)
実際、自転車のチェーンやスムースに噛み合うジッパーを機能させる精密さは、
それ以前の数千年の人類にはどうにも歯が立たない技術だったのだ。
さらに困惑する事実がある。
現在、ジッパーの歴史は100年になろうというのだから、
こんなシンプルなものはとっくに完璧な製品になっていると誰もが思うだろう。
信頼性100%の商品の筈だと。
だが、そうではないのだ。未だにジッパーの欠陥品は山ほど存在している。
欠けた歯。
外れたつまみ。
ギクシャクしたスライディング。
そして回復不能なロックアップ。
ジッパーに不具合があるだけでその服そのものが着用できなくなることもある。
故に、著名ファッションブランドにとっては
ジッパーの一貫した品質は絶対条件、マストなのだ。
そんなジッパーの欠陥率を笑い飛ばす余裕などないアパレルメーカーたちが、
今や何十年にも渡ってこの上なく頼りとするただ一つの製造業者が存在する。
YKK、日本のジッパー巨大企業がそれだ。地球上のジッパーのおよそ半分は彼らが製造している。
そのジッパー年間生産数はなんと70億以上だという。
この3つの大文字は世界中の至る所で目にしている筈だ。
君がウインドブレーカーのジッパーを上げる時や
誰かがジーンズのジッパーを下げる時などに間違いなく。
しかし、YKKはいかにしてこの隙間的な産業を支配したのだろうか?
1934年、吉田忠雄によって東京で設立されたYKKは、
吉田工業株式会社(荒訳:Yoshida Company Limited)の略だ。
修理屋だった若かりし吉田氏は、既存の製造方法に納得がいっていなかった為、
ジッパー製造機を自分でカスタマイズ設計していた。
ひとつひとつ、吉田氏はジッパー製作のあらゆる段階を自宅へと持ち込んだ。
1998年のロサンゼルス・タイムズのYKK記事によれば、
「独自のポリエステルを製造し、スレッドを回転させ、ファスナーテープのために布を織り色を染め、ジッパーの歯を鍛造して型を作り・・・」
などなどさらにその工程は続いていく。
YKKは細かい工程の全ても自社のもとで製造しているので、
外部変数が無く一貫した品質と生産スピードを保証することができる。
(昨年、日本で地震が発生した時、多くのサプライチェーンが細断されたが、
YKKは順調に生産を進めていた)
吉田氏は「善の巡環」と名づけた経営理念を説いていた。
「誰かに恩恵を与えない限り誰も繁栄しない」と主張したのだ。
実際にはこれは、より低いコストで常に高い品質を生み出すよう努力する、
それを吉田氏が要約した言葉となる。
直感的に理解できそうな言葉ではあるが、実際に行うとなると容易ではない。
結局のところ、YKKの成功の秘訣はこの言葉ほど単純ではないが、
それと同じぐらい目覚ましく印象的だ:
YKKは恐ろしく信頼性のあるジッパーを作り、
間違いなく時間通りに出荷し、
幅広い色彩、素材、スタイルを提供し、
そして決して不当に値下げすることもない。
そんな彼らに対するアパレル業界の考え・感情はこうだ。
YKKにまかせておけば間違いない。「以前、より安価なジッパーを使用した時に品質問題が発生したんです」
女性用スポーツウェアをデザインしている Trina Turk氏はそう語る。
「今はもう YKK 一択です。顧客が200ドルのパンツを買った時、良いジッパーを付けていた方がベターですし。だって、もしジッパーにだけ欠陥があったとしても顧客はその服を作った製造元を責めますからね」
典型的な14インチの「目に見えない」YKKナイロンジッパーは約32セント。
製造に40~65ドルのコストがかかる衣服を作り、その3倍以上の価格で販売する衣料品メーカーにとって、明らかに32セントは節約する価値・意味などない。
YKKのライバルとなるジッパー会社が、中国には何百と存在する。
たぶん、ほんの僅かばかり安価にしてるのだろうし、
超特急で顧客の要望に応える生産意欲も見せているのだろう。
しかし、ジッパーに鉛(大きなNG)が含まれている可能性があるために中国のジッパーを使用した衣服を受け入れないヨーロッパの会社もある、少なくとも1つのアパレル卸売業者が筆者にそう話をしてくれた。
より一般的な話だと、競合他社のジッパーは基準に達していないことが多いのだ。
筆者が話をした複数のアパレルデザイナーが、使用レベルの域に達していない大多数の非YKKジッパーによって起きた事件を思い出すことができた。
YKKは消費者に販売する類のブランドではない。
(そして世間の注目を集めたがるブランドでもない。私は取材を断れた)
人はジッパーのつまみの文字を見てジーンズやジャケットを買ったりしない。
同様に、ジッパーがYKKではないからその衣服を嫌うということもまずない。
しかし、それでもYKKはある種のブランドなのだ。
ブランドの様にイメージと評判を得ているのだ。
そのターゲットはアパレル業界のバイヤーとプロダクションマネージャー。
彼らこそが「YKK」の文字が持つ真の意味を理解する者たちだ。
以前、企業の技術者(I.Tガイと呼ばれているかも)の間で囁かれ、
彼らの皆が支持した言葉がある。
「Microsoftを使用することで解雇されることはない」
確かに、いくつかの新興企業の競合他社を抜擢するリスクを抱えることで、少しばかりコスト削減したり、僅かに優れた性能を得ることすらあるかもしれない。
しかし、何か事が起こった場合、その上司は、古くから信頼できるものを選ばなかった理由を疑問に思い問い詰めることだろう。
「ジッパーだけで衣服を作ることはできません」とTurk氏は言う。
「だけど、ジッパーだけで衣服をダメにすることはできるんです」
☆ この記事に寄せられたコメントを一部抜粋 ☆
ndespres>人はジッパーのつまみの文字を見てジーンズやジャケットを買ったりしない
どうやら俺は特別例外な人間らしい。
もしその服を数回以上着たいと思ったときは必ずチェックする。
ジッパーがYKKかどうかをね。
もしジッパーをケチるようなブランドなら、
他にどこでケチってるか分かったもんじゃないからな。
exhilaration 残念ながら、ケチ業者はお前の一歩先を行ってるようだぞ
偽造YKKジッパーが世界市場に氾濫し消費者の信頼を損なっている seanp2k2 ↑ ああ、だが実際に何度か試せば大丈夫さ。
文字を刻印するのは簡単だが、品質を刻み込むのは困難だから。
at-fates-hands 同じことをやってるのが自分だけじゃないと分かって嬉しい。
パーカーやパンツで失敗したときは必ずジッパーが怪しげな製品。
そんなことが何度あったか数えきれないほどだから。
だから私も貴方と同じ結論に達したわ。
nativexer ユニクロはYKKのジッパーを採用してるよ。
正直に言ってYKKは史上最高のジッパーだと思ってる。
apricotしばらくの間、中国に住んでいたことがある。
そして中国のジッパーには絶望したっ。
ジッパーを下ろしたら、また上げることができるか分からない。
子供にレインコートを着せるのに毎朝5分かけてジッパーを締める。
「ゴールデン・ハーベスト」のリュックを背負ってバスに乗ったら
ジッパーの不具合で中身を全部車内にぶちまけたのは良い想い出よ。-_-
それ以来、私は常にジッパーがYKKであることを確認してる。
coldpie 何世紀にもわたってアイデアを独占していたなんていう話じゃなく
高品質の製品を作ることで業界を支配しているってのが素晴らしいな。
jon-wood ずっと不思議に思ってたんだ。
なぜジッパーにはどれもYKKと記されてるのか?
そのことを調べることなくボンヤリ過ごした数十年後、
この記事を読んでやっと疑問に答えを得ることができたよ。
checkerこの記事を読んで生まれて初めてジッパーというものに注目した。
そして自分のパーカーを確認してみたんだが・・・・・・
見た!あった!YKKの文字が!この記者は俺の人生を大いに支えてくれていた何かを指摘してくれたよ。
CapitalistCartr YKKに関する部分にケチをつけるところは何もないんだが、
マイクロソフトのくだりは IBM じゃなかったっけ?
dalke ですよねー。
調べたけど、IBMで間違いないようです。
mkoryak7-8歳のときソビエト連邦に住んでたんだが、
俺のいとこが言ったことが今も忘れられないんだ。
「お前のより俺のジャケットのほうが高級品だぞ」
「だってジッパーがYKKだからな!」nacnud YKKのジッパーを見る度に「2000年問題」を連想するのは俺だけですかー?
<注:2000年問題は、Y2Kと表記された>
Animats>世間の注目を集めたがるブランドでもない
YKKも企業イメージを良くしようとトライしてるぞ。
「Fastening Days」という自分らのアニメを制作してる。
ええっ、なにこのアニメ!? O_Oジッパーが特殊能力とか何か新しいよこれ。
キャラもいい具合に立ってて好感が持てる。
10分弱なのに何か普通のTVアニメより満足度高かったよ。
日本のアニメファンの中での評価はどうなってるのかな?
海外反応はこれから探してみるよ。
しかし、YKKがこんなアニメを作ってたなんてなぁ。
何気にキャラや舞台が国際的なところが、さすが世界のYKKですわ。
さて、本題の Slate 記者による YKK 称賛記事ですが、
何かヒシヒシとYKK愛を感じた。(´Д`;)歴史を持ち出したり、中国製の劣化品を一刀両断してたり、
そもそもこんなトピックを取り上げること自体に拘りを感じるよ。
たぶん、この記者自身も YKK のジッパーに救われた・感動したことが
あったんじゃないかな。うん、きっとそうだわ。
この記事を読んだ外国人たちの反応もそれに近かった。
YKKのファンや拘りを持ってる人が海外にもたくさんいるようです。
業界だけでなく、消費者からも良いイメージと評価を得てることが分かる。
こういうのは単純に嬉しいね。
最近テレビでやってる強引な日本推し番組より素直に喜べますよ。
ZILLMAN 長財布 本革 ラウンドファスナー 【改良版】 YKKファスナー 箱入り(服だけじゃなく鞄や財布などでも活躍。凄い数になるね)
そんなYKKさん成功の秘訣をもう少し。
実は、海外進出でもトップランナーだった模様。
YKKの海外進出は59(昭和34)年のインド工場建設に始まるが、当時、海外に進出する企業などほとんどなかった。いわゆる日本企業の“海外進出ラッシュ”は、85(昭和60)年の「プラザ合意」後だが、この時点でYKKは既に世界40カ国で生産活動を行っていた。
YKKが極めて早い時期から海外に出た理由としては、各国の関税障壁を乗り越えなければならなかったことと、ファスナーが消費即応型の商品であることが挙げられる。縫製品が多品種少量生産でライフサイクルが短いため、ファスナーも現地のニーズに即応した動きが求められるのだ。
この「需要がある場所での生産」に加え、YKKの生産戦略として特筆すべきことは、ファスナーの生産機械をすべて内製化しており、その機械はどこにも販売されていないということ。アメリカでも中国でも、世界60カ国以上にあるYKKの工場には同じ機械が配備されている。24時間無人化され、ボタン一つで制御できる高性能マシンを配備した工場は、他社から見れば、ブラックボックスのようなもの。逆にいえば、YKKは工場そのものをブラックボックス化し、独自の技術や製品のクオリティを守ったからこそ、世界のYKKになったともいえる。
リーバイ・ストラウスをはじめ、ナイキやアディダスといった一流ブランドに選ばれたYKKファスナー。一見、何のヘンテツもないように思えるファスナーには、実に1200件以上の要素技術が詰まっているという。そう、ファスナーは特許の固まりなのだ。
「たかがファスナー、されどファスナー」と話す広報担当の言葉に込められた意味は深い。[source]
70へぇ~。
海外でも工場のブラックボックス化をすることで
企業秘密の漏洩を徹底的に防いだと。
これができなくて淘汰された日本企業が結構あるからなぁ。
YKKの凄さがよく分かる話ですね。
ナイキやアディダスが使ってるの初めて知ったけど納得ですよ。
個人的には、世界のジッパーの半分(約45%)がYKKということに
今さらながら感嘆してたり。日本だと95%を占めてるそうだし。
この地球上に存在する全ジッパーの半分を作ってるとか、
想像つかなくて良く分からんけど、とにかく凄い。(え
そこで、自分の持ち服のジッパー・ファスナーをチェックしてみたのだけど、
日本にいるのに何故かYKK率が6割しかなかった・・・
中国製の安物ばかりだったんやなぁ。_| ̄|〇
ジッパーだけでなく、バックルも作ってた。
なんかイメージと違う気がするけどきっと通じるところがあるんだな。(適当
野菜・果物が高いからビタミンが足りてない。
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