元ネタ
goodreads.com/book/まず、管理人が「冒険エレキテ島」1巻を読んだ感想から。
冒険エレキテ島(1) 著者は鶴田謙二さんです。
OVAにもなったチャイナさんシリーズを読んでチャイナさんに惚れて以来、
何となく追い続けてる漫画家さんだったりします。
何ていうか独特の魅力とセンスがあるんですよね。
ただ、この漫画を娯楽作品として評価すると平均点ぐらいだと自分は思います。
何故なら、
読者にあまり優しくないんです。O_O
漫画によくある説明台詞やモノローグがほとんどない。
だから作中のキャラたちだけでどんどん話が進み、
主人公のみくらが何を思ってるのか、
家族との関係はどうなってるのか等々が
良く分からずにちょっとおいてけぼり感も。
しかしそれでもこの漫画が管理人は凄く好きなんだ。
唯一と言っていいメインキャラにして主人公のみくらは、
現実と戦いながらも目標に向かってガムシャラに突き進む、
女性としてだけでなく人間としても魅力のあるキャラで
好きにならずにはいられない。
そして描き込みがハンパなく構図やタッチにも非凡さが感じられる絵は
1コマ1コマがイラストとして鑑賞に耐える美しさや味わいを持ってます。
(ビキニ姿などのサービス精神も豊富ですし)
喜怒哀楽といった感情に強く訴えることもないし、
今のところみくらのお相手になる男性も姿を見せてはないので
恋愛模様や萌えといったものもほぼ皆無です。
なので、分かりやすい娯楽を求めてる人には不向きかもしれません。
しかし、可愛くて好感の持てる女の子が未確認漂流物体であるエレキテ島を探し求めるという冒険浪漫を画力の高い素敵な絵で読みたいという方は試してみて下さい。
さて、「冒険エレキテ島」1巻の海外書評を世界中からユーザが集まる
アメリカの書籍情報・批評サイト goodreads.com で拾ってきました。
昨日の ZIGGY に続きピンポイントなネタですがどうぞ~。
Wandering Island #1 冒険エレキテ島 1巻
by Kenji Tsuruta, 鶴田謙二
4.13 平均評価 258 Ratings 40 Reviews
★★★★★ Sara ニューヨーク 40歳 女性これは紛れもなく私の関心を引くものです。
軽快なアクションと対話、さらには少しずつだが確りとした登場人物の掘り下げ。
鶴田賢治が持つ特別な何かがこの作品でも発揮されています。
本当に、本当に面白かった。
ストーリー面では大して何も起こってないのに私のツボにはハマった。
ミクラがとても魅力的なヒロインだから鶴田は完全に私の心を鷲掴みにしたわ。
彼女は勤勉で、自分が望む答えを見つけることに躊躇しない。
ミクラは漫画の女性キャラではあまりお目にかかれない本物の自我を持っています。
それは私が読む漫画の種類が限定されているせいかもしれませんが、
彼女の断固たる決意と率直さは、正直なところ私が男性キャラに求めるものです。
それでいてミクラは非常に女性的なんです。そこが本当に素晴らしい。
彼女の心にはロマンチックな色合いがありますし、
本当はカーゴパンツにTシャツ姿を好むのかもしれませんが、
露出の多いビキニ姿で歩き回ることに尻込みしたりしません。
彼女は見ていてワクワクするようなキャラで、自分の人生を生きています。
それが私は本当に好きで好きでたまらないのです。
私はこれをドラマチックなキャラ主導漫画のファン全員に本気でお勧めします。
まだこの漫画家を試したことが一度もないという人には、間違いなく鶴田作品の素晴らしい入り口になることでしょう。
Still waters run deep.
[ 静かな川の水は深く流れる ]
この作品には見るべきもの、ただ感じるものが根底に流れているのです。
2巻が待ち遠しくてなりません。
★★★★ Derek Parker Royal ノースカロライナ州 男性このストーリの中で際立っているのはこのユニークな前提:
存在するかどうかも分からない太平洋の漂流島を探す!
鶴田はこの1巻で、その前提を読者へ上手に説明し、読者がもっと続きを読みたくなるのに十分な物語を少しづつ提示するという仕事をを素晴らしくやってのけた。
主人公であるミクラは純真ではあるが、このミステリーへの読者の代理人としての役割を果たすのに十分なリアリティーが備わっている。
これは明らかに私が次巻を熱望し期待する漫画シリーズの1つだ。
★★★★★ Monique フランス 女性美しく描かれたイラスト。
鶴田は冒険と不思議の世界を創造する驚異的な仕事をしました。
この本の多くの部分では会話すらありません。
しかし、鶴田はめくるページから滲み出す熱帯の島の雰囲気を感じさせる見事なまでの場面の連続を創りあげ、この作品の世界観を途轍もなく巧みに構築しているのです。
これはまさにジブリ映画を彷彿とさせる。
冒険エレキテ島はファンタスティックな読み物です。
この巻では、ミクラが漂流島に降り立つことなく終わりました。
だから、この漫画はまだ続きがあると思います。
たとえ2巻が何処を探しても見つからないとしても私は強くお薦めします。
これは貴方の時間を費やす価値のあるゴージャスな体験です。
★★★★★ Liudvikas リトアニア 29歳 男性この漫画の作画はアメージングと言うしかない。
だが、その作者が悪名高いスローワーキングなのが本当に残念だ。
我々が2巻を目にするのはずっと先のことになるだろう。
それにも関わらず、俺はこの漫画を最高に楽しめた。
★★ Sarah 35歳 女性このゆるいペースが凄く好きだという人がいるのは理解できるけど、
私にとってはただ退屈でしかなかったわ。
★★★★★ Hannah アメリカ 25歳 女性
スタジオジブリが好きならこの漫画もきっと好きになるはずよ。
★★★★★ Randall ロンドン 男OtakuUSA [英語アニメ雑誌] でこの漫画を見かけて購入してみた。
グレートストーリー、強い女性主人公、そして猫大好き。O_o
チャンスを探し求め未来へ向かう自由な女性を愛でる漫画。
★★★★★ Abdulla ドバイ、UAE 27歳 男性このアートとそこに潜んでいるディテールを私は愛す。
プロットが素晴らしいので読者はもう最初から夢中になりますよ。
私はこの舞台設定も本当に楽しめました。
本来の日本本土を素敵にチェンジしてあって、
それがまた物語に真実味を与えるうえに
ノスタルジアを掻き立てるのですよ。
いやいやいやいやいやいやいやいやいや。
ノスタルジアって郷愁とか追憶のことですよね。
あなた完全にアラブ人じゃないですか。(笑)
日本人ではないアブドラさんがどうしてそんな感情になるのだろう。
プロフィールにも日本に行ったことあるとか書いてないしね。
うーん、何がなんだかよく分からないけど、
UAE の人が冒険エレキテ島を読んでたことは胸熱でした。
この間、中東でのアニメ人気の記事を書きましたけど、戒律が厳しくて
アニメ・漫画はご法度というイメージがどんどん崩れてくいくなぁ。
鶴田先生のアート(作画)を絶賛する声が一番多かった感じ。
管理人もその一人なので大いに共感しました。
しかし、ジブリを連想する外国人も多かったのはちょい意外。
路線が少し違う気がするのだけど、彼らにはそう見えるんだなぁ。
主人公にして唯一人のメインキャラである、みくらが大人気。
これはよく分かる。
自我と行動力を備えた女性キャラは、男女問わず誰からも愛されるさ。
興味をそそられる漂流島の設定もウケててましたね。
総じて、海外評価は高かった。
うん、後は鶴田さんが完結させるだけですわ。
鶴田さんの遅筆ぶりが海外にも知れ渡ってて噴きました。
それでも楽しみに続巻を待ってる外人さんもたくさんいる模様。
あー、ついに外国人たちも鶴田坂を登り始めてしまったか。
その先に待つのは素晴らしい景色の山頂ではなく
切り立った断崖絶壁だというのに・・・(;^ω^)マダワカラナイ
ホントどれだけファンをやきもきさせれば気が済むのか。
ここの訪問者にも鶴田謙二ファンがいたら分かち合えるのだけど。
まぁでも管理人はいつかチャイナさんの続編を見せてくれたらOKかな。
まさかの2巻が本当に出ましたよ! (^_^;
賛否あるレビューがまた面白い。
内容はともかく描いてくれただけでも有難いという感想に苦笑。
さて、次はどの漫画・小説の海外批評にしようかな。
何かこれはという本があったら教えてつかーさい。
◆
冒険エレキテ島(2) (アフタヌーンコミックス)◆
恋の撮り方(1) (電撃コミックスNEXT)◆
NEW GAME! 7巻 (まんがタイムKRコミックス)
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30年ほど前に「Spirit of Wonder」を初めて読んだときは衝撃を受けました、きっとこの人は日本漫画界を代表するような大漫画家になると思ったが…当時はまさかこんな遅筆作家になるとは思わなかったw
鶴田さんの絵はSFと相性が良くて、以前SFマガジンの表紙も描いてたね、あの頃は毎号雑誌を買うの楽しみだった。