元ネタ
goodreads.com/book/手塚作品で5本の指に入るほど好きだーだーだー
ばるぼら 15本の指に入るほど " 面白い " のではなく、
5本の指に入るほど " 好き " という点に留意して下さい。(笑)
これも最初読んだ時は本当に手塚漫画なのかとビビった作品です。
BJや七色いんこといった手塚先生の代表作は、
起承転結が明確で分かりやすいのが特徴の一つですけど、
この「ばるぼら」はもう割と支離滅裂。特に完結の2巻。
もちろん、わざと意図しての演出なんですが、
これは読者によって受け取り方が別れると思うんだ。
学生さんが読んだらナニコレ? で終わりそうな悪寒。
でもね、管理人はもっと多くの人にこの作品を読んで欲しいんですよ。
ヒロインであるフーテンのボラさんに逢ってみて欲しい。
ホントどうしようもないキャラなんですけどねw
なのに読後には寂しくなってまた会いたくなるという不思議。
きっと20代後半~の人なら刺さる率が高いと思う。
そんな感じで、布教するために取り上げさせて頂きました。
では、とりあえず皆さん続きを読んで下さい。^^
Barbara(ばるぼら)
by Osamu Tezuka (手塚治虫)
★★★★ Russell Grant カナダ 43歳 男性 俺は手塚作品と相性が良い。
だが、彼の大人向けの作品の方が特に満足度が高いことに気づいた。
これは最も大人向け作品の一つじゃななかろうか。
そのうえ驚くほど複雑な構成になっている。
基本プロットは、ある作家が駅でタイトルの名前の酔っ払いの女性を拾って
家に連れて帰るというもの。
その作家は、ばるぼらにウンザリさせられるがインスパイもされる。
そこで起こっていることはほとんど瞑想のような世界だ。
芸術とミューズ、幻想と現実、人とクリエイターの境界線・・・
作品としての出来栄えは完全な成功とは言えないが、
恐らく手塚が可能な限り露骨で倒錯的に描いている。
(故に子供向けではない)
とはいえ、これは最後まで一貫して面白く満足のいく作品だ。
★★★★★ Stefania アイルランド 女性 ばるぼらはヴェルレーヌの詩を引用する。
彼女はミューズであり魔女でもある。
魅力的で献身的でウイットに富んだ女の子。
だけど、ばるぼらを家に住まわせている作家は
彼女のことを酔っ払いで自分勝手なホームレスだと思ってるの。
彼が何を手にしていたかに気づくのは、彼女が去った後のこと。
そして彼は徐々のに正気を失っていく。
性差別的でDVのシーンもあるけれど、
読者はこの漫画が出版された時代(1973-74)を理解できるほど
十分に成熟している必要があります。
★★★★ Danilo ブラジル 男性 マーベラス!アートは凄く生き生きとしてるし漂う狂気が素晴らしい。
ばるぼらは本当に際立ったキャラクターになっていて
作家との関係は悲しさと美しさを見事に昇華させている。
手塚作品の中では、人間の心理を描いた作品が好みですが、
これはその最高傑作の一つで間違いありません。
★★★★ Nakkinak ドイツ 26歳 男性 酒と幻覚剤、狂乱、性表現、憎悪の暴言、ニヒリズム、オカルト主義、
ハード・ボイルの実存主義の作家、ハイカルチャーからの引用セリフ、
実験的な作画スタイルが満載の作品。
まるで手塚治虫がジャン=リュック・ゴダールの映画を
絵コンテにしようと試みたような漫画だよこれは。
★ Tommaso Querini ベトナム 44歳 男性 僕は手塚のファンになった。
西洋のメディアでは普通見ることができない
問題に取り組む彼のやり方に興味を惹かれたからだ。
ばるぼらは、猥雑への試みとキャラクターの掘り下げが甘いと思う。
話によってキャラの整合性が取れてないことが多々あった。
一番僕をイライラさせたのは、
ばるぼらがよく意味もなく裸で描かれることだよ。
★★★★ Brandon Telg アメリカ 男性 奇妙で不思議でいろいろと考えされる大人向けの手塚聖典
★★★★ Badr Al Ghamlasi UAE 32歳 男性 彼の作品はたくさん読んでいたから、
もう手塚治虫に驚かされることなんてないだろうと思ってた。
幸いにも俺は間違ってたよ。
「ばるぼら」は俺の想像よりも遥かに奇天烈&狂気に走っていた。
残念ながら結末はちょっとアレだったが、それでも・・・
ギリシャのミューズ&魔女の話を読むという体験は本当に楽しかった。
★★ Lana 女性荒唐無稽。理解困難。
★★★ Ian Carey アメリカ 男性以前、どこかでこの作者のインタビューを読んだことだあるんだ。
「70年代がどれだけ奇妙な時代だったか」この漫画は正にそれを具現化したものだよ。
ヒッピー、作家、魔女、幻覚剤、セックス、酒・・・それらが一体となってる。
そしてもちろん、手塚の巧みなアートワークもだ。
★★★★★ Bruno ベルギー 48歳 男性 本当に素晴らしいです。
ホフマン物語をモチーフにした傑作悲劇。
★★★★ ChibiNekoこの漫画の制作裏話がかなり面白いと言わざるを得ない。
デジタルマンガ出版は当初、手塚治虫の「ばるぼら」を
出版したいと思っていたが、そのための資金がなかった。
同社は手塚作品「地球を呑む」を再出版するための資金も不足していた。
しかし、出版資金捻出の手段として
Kickstarter を活用する。
結局、限られた数ではあるものの「ばるぼら」の
英訳版は晴れて一般に楽しめることになったという。
内容的にもそれだけの価値がある本当に素晴らしい漫画。
今よりも更にもっと注目を浴びるべきなのは確か。
へぇ~、英訳版にそんなドラマがあったとは知らんかった。
ちょっと裏をとってみますか・・・・・・!!
デジタルマガジン社は2012年に本作の英語版出版に対しクラウドファンディングを行った。本作は手塚作品の中ではメジャー作品とは言い難いが、353人のサポーターが付き、目標額の262%となる17032ドルの調達に成功した。
2013年アイズナー賞の最優秀アジア作品部門(アメリカで翻訳出版されたアジア作品の部門)に、デジタルマガジン社から敢行された『ばるぼら』がノミネートされている。[source]
一般人から約180万円も資金が集まったのか!それだけこの作品が、ひいては手塚先生が愛されてたってことだよね。
ていうか、そもそも「ばるぼら」をそこまでして英訳出版したいと
思ってくれたことが、管理人は涙が出るほど嬉しいナリよ。
しかも、それがアイズナー賞の候補になったほど評価されてたみたい。
これまたブレストファイヤー(胸熱)ですわ。
海外でもバルボラ萌えしてる人が一杯いたんやなぁ。
レビュー数は25件と多くありませんが、
最高5つ星での格付け(レーティング)は187人が参加していて、
その評価は平均3.81星と普通に好評でしたぜ旦那。
この漫画に共感してくれる外国人の感想が読めて良かった。
ま、中には意味不明と切り捨てるレビューもあったけど。
それでも、つくづく手塚先生は天才だと再確認できましたよ。
だからこそ、ばるぼらも埋もれさせたくないんだよなぁ。
今さらだけど作品紹介はこんな感じw「耽美主義の作家、美倉洋介の家にころがりこんだフーテン娘、ばるぼら。
その正体は悪魔か、ミューズか、あるいは美倉のつくりだした幻影なのか?
ばるぼらにみちびかれるように、美倉洋介のトリップがはじまる!」
ハマる人はハマるので
前回の奇子(あやこ)共々とりあえず騙されてみて。(^_^;
「
シュマリ」はアイヌや隠し財産といったテーマを含んだストーリーで
ちょっとゴールデンカムイを連想してしまう。
ここで記事にしたくなるほど面白くてかなりのお薦めなんですけど、
ネタにするほど海外のレビューが無い・・・
◆
ばるぼら 1◆
シュマリ 1◆
有害指定同級生 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
- 関連記事
-
私はこちら⇒b--n.net
でブログをやっているさくらといいます。
色々なブログをみて勉強させていただいています。
もしよろしかったら相互リンクをお願いできないでしょうか?
「やってもいいよ」という方はコメントを返してくだされば、
私もリンクさせていただきます。
よろしくお願いします^^