元ネタ
amazon.com/ この土日で終わらせるはずが終わらない。
なんか泣けてきた。
そんな感じで今日はウルトラマンの記事を再掲載。
以下は、2009年1月に書いたもの。
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今日のお題はウルトラマンです。
これを知らない日本人はまずいないと思いますが、初代ウルトラマンがアメリカで放送されていたこと、子供たちに絶大な人気があったことを知る人はあまりいないようです。自分もある本を読むまで知りませんでした。
以前から紹介している
オタク・イン・USA 愛と誤解のAnime輸入史 です。
この管理人的永久推奨図書からウルトラマンに関する部分を一部抜粋。
『ウルトラマン』の翻訳は一字一句、オリジナルに忠実だった。キャラクターの名前も無理にアメリカ式に変更せず、ハヤタ隊員はハヤタのままだし、ゾフィーもゾフィー。唯一気になるのは、声優が英語を日本語訛りでしゃべるとうい点で、これはちょっと差別的だった。それに暴力描写に厳しいアメリカだから少々の編集はあった。70年代、小学校時代の僕が毎日学校から家に飛んで帰って観ていた『ウルトラマン』はたぶん何十回目がの再放送だったが、第8話の「怪獣無法地帯」でレッドキングがチャンドラーの翼をむしり取るシーンはカットされていた。またスカイドンのエピソードでイデ隊員の顔に鳥のフンが落ちてくる場面もなかった。 とはいえ、『ウルトラマン』という素晴らしい番組のスピリットはほとんど損なわれていなかった。アメリカの子供たちも『ウルトラマン』に夢中 になった。なにしろ毎日新作ゴジラ映画が見られるようなものなんだから。『バットマン』のように大人も知っている国民的番組にこそならなかったものの、『ウルトラマン』はいつもアメリカのどこかで再放送され続け、子供にとってのカルト番組になっていた。「ウルトラマンには兄弟がいるんだぜ」なんてウンチクを語れれば、近所の公園で一番カッコイイ子供として尊敬された。
最後の子供が自慢げにウルトラマンの知識を披露するなんて件は、
目に浮かぶようですよ。周りの子供たちが○○君スゲーみたいな。^^
それにオリジナルに忠実だったという所が嬉しいですね。
日本の番組はたとえ子供向けでも喜怒哀楽や哲学みたいなものまで含まれてることが多いから、大人が観ても面白かったりするし。
まあ少なくとも、この本の著者であるマシアスは嵌った模様。
さて、そんな英語版ウルトラマンですが、米amazonでもDVDセットが2004年に発売されており、数十年前の作品にも関わらず、今現在93件も顧客レビューが付いてます。今回はそのほんの一部を翻訳して紹介します。
もっとたくさん紹介したかったけど、いかんせん時間と能力が足りない・・・
では、興味のある方は続きをどうぞ。 :)
Ultraman: Series One, Vol. 1 カスタマーレビュー
★★★★★ Ultra-pleased! And if you want to be, too, watch it in Japanese! August 2, 2006
By Irony Value "Irony Value" (BAYOU)
星一つの評価を与えてる半文盲の奴らがいるとは、確かにこの世の中に底意地の悪い無知な人間がたくさんいるのは間違いないな。
そいつらのほとんどは、これががリリースされる前に出回った
海賊版が大好き だったみたいだ・・・
いいかい、これは100%完璧という訳ではない。
英語の吹き替えには、かなり気がそがれるオーディオの問題がいくらかある。
だがそれは一時的なものでずっとじゃない。
そして価格面でも彼らはできるだけの努力はしたということを俺は99%確信している。
どうして英語音声をクリアに再録しなかったのかって?
さあ、俺には分らないね。だが、それをブチブチと愚痴ってる奴は、
仮に彼らが音声を再録してたとしても、今度は75ドルの価格に文句を言うだけさ。
ここで俺の言いたい事を説明させて貰う。
これは日本のTVシリーズだ。
俳優は日本人だ。
監督も日本人だった。
脚本も日本語で書かれていた。
英語音声は付け足しなんだよ。
字幕も満足に読めないガキんちょ達への贈り物さ。
良く言えばおまけ特典てところか。
日本語音声は非常に明瞭だし、英語字幕も読みやすくて正確だ。
つまり、この作品は
オリジナルの言語で楽しむためにある ってことさ。
(さあ俺と一緒に声を出せ子供たち、それは何だ?!)
日本語! それから、このDVDがletterboxedバージョン<注:
レターボックス (映像技術) >ではないと不満を言ってる奴、いいかいこれは40年前に作られたTV番組なんだ。
だからここだけではなく、世界中どこにもletterboxed版は無い。
それでもまだ文句がいいたいのなら、ママにハサミと黒いテープを借りて来い。
そしてテープを長めに切ったら 画面の上と下に貼ればいいさ! ちょっと熱くなってしまったな。悪かったよ。
だが、愚痴ばかりの間抜けたちのことは無視してこのDVDを買ってくれ。
もしお前が英語を読めるのならな。:o)
★★★★★ Not perfect - but THRILLED that it's finally available!!! July 19, 2006
By JB Kelly (Philadelphia, PA)
オーケー、まず俺は最初にここの悪い評価に対して、
丁重に異議を唱えないといけない。
この製品のクオリティだが、俺は悪評を読んでからこのセットを買ったので、DVDをプレイヤーに投入した時は正に嬉しい誤算だった。
映像の品質はとても良かった。(俺が観たことのある3つの海賊版のどれよりも良い)そして音声も同様にかなり良かった。
音声はリストアされてクリアになってるのかって?
いや、俺はそうは思わない。だがノイジーでは無かったよ。
俺は日本のレーザーディクスセットとDVDセットも持ってる。
これらは完全にリマスターされていてるんだ。(映像と音声が。もちろん日本語音声だけだし英語字幕もない)
日本のDVDの画質はアメージングだよ。
しかし、この北米版の画質もかなり素晴らしい・・・
それに何と言っても英語音声と英語字幕がある!
それに簡単に入手できるほどお手頃価格だ!
もしもウルトラマンファンなら買うべきかって?
当たり前だ! 円谷プロとチャイヨー・プロの争いは本当に残念 だ。
ウルトラマンは最高の品質でリリースされるだけの価値があるし、
向こうではそれがリリースされてるのに!
もしお前が、子供の頃に思いを馳せたいなら、
そう学校から走って帰り48にチャンネルを合わせたあの頃だ。
それなら何の躊躇も必要ない。
このDVDセットが、お前にとって20ドルを費やす最良の方法だ!
さあ買ってこい。きっとまた大好きになるから。
★★★★★ A Joyous Memory of Things Past January 17, 2007
By Theodore Keer
これは全39話の内、最初の20話を収録した公式DVDのリリースだ。
カラー、450分、英語と日本語音声に英語字幕、特典あり。
Tsurubaya Productions (c) 1966
この実写SFシリーズは私の幼年期の中心だった。
これを凌ぐ作品というと
スタートレックかドクターフーぐらいしかない だろう。
英語版は1980年あたりでTV放送を止めてしまった。
だから、海賊版じゃない公式DVDを入手できると知った時は大喜びしたよ。
いくつかのシーンではモノクロに差し替えられていたり(ごく僅かだが)、
英語トラックだとアメリカ放送時にカットした部分では急に日本語になったりするが、
このDVDのクオリティは凄くエクセレントだ。
物語は、ヒーローのハヤタと科学特捜隊 [Science Patrol] の他のメンバーである乙女のフジ、道化役のイトー(イデ)、隊長のムラ(ムラマツ)、信頼できるアヤシ、そして助手の少年ホシノを描いたものだ。
科学特捜隊の任務は、怪奇現象や自然的・科学的災害、
そしてもちろんモンスターの目撃情報の調査だ。
第1話でハヤタは善意のある宇宙人に図らずも殺されてしまう。
その宇宙人はハヤタの命を取り戻すためにハヤタと融合する。
ハヤタは通常は人間のままだが、ひとたび危険が訪れると、出っ張った赤い目の巨大なメカノイドに変身する。そして「シュワッチ」と叫んで飛び、驚くべき相撲の動きを見せ、必殺光線を放つのだ。
この作品を大人になった自分が30年ぶりに観たのだが、
ポリティカル・コレクトネスに染まっていない 。
それが爽やかであり心を打たれた。
英語の会話(しばしばシニカル)と日本語の会話(大袈裟で極端に技術的)の対比が印象的だ。それはポスト60年代で、反知性主義の態度を見せるアメリカ人に比べて真面目で誠実な日本人という違いを見せてくれる。
私は、英語音声を聞きながら同時に英語字幕(日本語音声の英訳)を表示させて観賞することを強く推奨する。これで比較対照できるというわけだ。
この作品は明らかに子供向けだ。
そして、子供の頃を懐かしむ大人達をも対象としている。
私は子供の頃に楽しんだことを思い出しながら全てのエピソードを堪能した。
テーマソングを歌うのを止められなかったよ。
現在の子供たちにも是非観て欲しいと願う 。
最近のポケモンやパワーレンジャーには期待できない、
不気味さや悲哀というエッセンスが多くのシーンに含まれているからね。
やはりマシアス氏が本に書いていた通り、
登場人物の名前は日本名を使ったみたいです。
一部イデがイトーになったり、ムラマツがムラに省略されたりしたようですけど。
アニメなどでもごく最近までは、北米で放送される時に英語名に変更されるのが珍しくなかったですから、当時としては凄く画期的な事だったのかもしれませんね。
ウルトラマン コンプリート [Blu-ray リージョンA 輸入版] (輸入版なので再生環境注意、レビュー参考にして下さい)
最後のレビュワーが、歌うのを止められなかったと言ってる主題歌ですが
英語版ではこんな感じになってます。
Ultraman (1967) Intro - U.S. Version
VIDEO これもオリジナルに忠実と言っていい仕上がりかと。
英語で歌ってますが、雰囲気はそっくりです。
最初のレビュワーの批評は、190人中184人が賛同して最も参考になったレビューになっているものです。その内容があんな感じですから、よっぽど海賊版を観て酷い評価のレビューを書いてる人達への反感が高まってるのかもしれません。
円谷プロとタイのチャイヨーとの争い を知ってる外人さんにはちょっとビックリ。
確かにこいうのは残念ですよね。
キャンディーキャンディーも原作者と漫画家の争いで再放送すらできないみたいだし・・・でもこの人、日本のDVDとレーザーディスクもコレクションしてて関心した。
ここまでウルトラマンを愛してくれれば、円谷英二さんも本望かと。
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以上、リバイバル掲載でした。
このあと、ウルトラマン訴訟はどうなったのか?
そこが気になったのでwikiを読んでみるとこんな追記が。
米国での円谷プロ全面勝訴 2018年(平成30年)4月24日、円谷プロは会見を開き、4月18日にカリフォルニア中央区地方裁判所にて、「1976年3月4日付の契約書は真正に作成されたものではない」という円谷プロの主張を全面的に認める判決が下されたと報告。米国では両当事者の持つ膨大な資料や通信履歴を顕出し、長時間をかけ調査分析を行う「ディスカバリー」を用いたことで新事実並びに新たなる証拠が顕出され、1976年の契約書は無効との判決が下されたと説明している。会見の中で円谷プロは「今回の米国での全面勝訴判決は、これまでの長い係争のいわば集大成であると考えております」とコメント。 この一審判決を不服として2018年5月7日にユーエム社が控訴していたが、2019年12月5日の控訴裁判においても一審判決が全面的に認められ陪審員の評決も円谷プロの主張を認めて円谷プロが勝訴。2020年3月4日の上告期限までにユーエム社側から上告がなされなかったため、円谷プロ側の勝訴が確定 した
これはめでたい。
アメリカという巨大市場での完全勝利は大きいですよ。
今後、北米でウルトラマンが新たな展開をみせるかもしれない。
ちょっとワクワクしてきた。ではでは。ノシ
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現在、予定された新記事は残り3本です。
数日中には書けると思いますので気長にお待ちください。(^_^;
amazonプライムビデオでマン太郎やって〼 ウルトラマンは今なぜか配信止まってますね。
ここが入り口なんだから常にやってほしいのに。
あと、ネクサスもやってました。
これ評判良いので未見の方は試してみてくださいな。
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ウルトラマンタロウ ◆
ウルトラマンネクサス
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