前回の記事でコッソリ告げましたが、
超ヒット漫画「将太の寿司」の続編になる
「将太の寿司2 World Stage」の面白さを紹介させて頂きます。
記事タイトル通り、ただの漫画レビューで翻訳記事ではありませんので、
じゃーいいやという方は引き返して下さい。
関口将太の成長を描いた『将太の寿司』より15年。
回転寿司の隆盛、世界的な寿司ブームとそれがもたらしたマグロの奪い合いと漁獲制限。
時代はめぐり寿司を取り巻く状況も大きく変化する中、鳳寿司では二人の将太が修業していた。
佐治安人の息子・佐治将太。関口将太の息子・関口将太朗。
ひとりはパリに向かい。ひとりは日本で腕を磨きつづける。
世界を股にかけた若武者たちの成長と奮闘を巨匠が描く、青春寿司エンタ!!
「日本の寿司を殲滅しにきた」と豪語するフランス人寿司職人、ダビッド・デュカスが鳳寿司に現れた。旧態依然でガラパゴスと化した日本の寿司に比べ、世界ではSUSHIが急速に進化、発展、拡大しているという。佐治の息子、佐治将太は、ダビッドの作る寿司を見て、世界へ出ることを決意。金もコネも何もなくパリへと飛んだ将太は、美食の都で未来を握ることができるのか!?
将太の寿司の続編!
それだけでドキワクものなのに、
この紹介文を読んだら、もう読まないという選択肢が消えた。
だって、日本の寿司がガラパゴス化してるとか、
その日本の寿司をフランス人が殲滅するとか、
さらに佐治の息子がパリへ殴り込みとかね。
もう設定が素敵すぎるじゃないですか。(笑)
そんな訳で速攻で注文して裸待機して届いて直ぐに一気読みしたよ。
うん、これやっぱり面白いわ。
続編だから前作のキャラが登場してくるのだけど、
15年後という設定だからその分それぞれが成長してる(年を取ってる)。
どんな姿になってるのか、ていうのも見どころの一つでしょ。
まず最初に登場したのは、悪役から鳳寿司の親方になって20年の佐治さん。
おおぅ良い感じで老けて風格が上がりましたな。
しかし、不況の煽りや仕入れの高騰で経営は楽ではない模様。
小畑慎吾と吾子飛男もまだ鳳寿司で働いてたよ。
そして他にも2人の職人がいるのだけど・・・それは後述。
あ、兄弟子の大政と小政も独立した鳳寿司で頑張ってるとのこと。
この佐治さん、半年前に将太に会いに行ってました。
元寿司協会会長と寿司評論家と一緒に同行し、
将太に新たな寿司協会会長を引き受けてもらうために。
という感じで15年後の将太と奥さんの久美子と息子!も登場。
おぉぅ・・・ナイスミドル将太だ!(笑)そして息子の将太郎18歳が既に一人前の職人になってる。
将太郎の握った寿司に佐治さんが良いリアクションしてたよ。
寿司協会会長就任を断った将太は息子を佐治さんに預ける。
こうして将太郎は鳳寿司の職人となったが、残りの一人が問題児。
いい加減なことばかりやるので将太郎と争いが絶えない。
その男の名は・・・
佐治将太!!佐治さん昔少し付き合って別れた女に子供がいたらしい。(ノ∀`)
その女性が死んで息子が佐治さんの所へやってきたと。
そして確りと佐治さんのDNAを受け継いで傲岸不遜。(笑)
前作主人公と名前が一緒なのは佐治さんのライバル将太にちなんでだとか。
そんな波乱含みの鳳寿司にさらなる嵐を呼ぶ男が現れる。
「日本の寿司を殲滅するためにやって来た」な、なんだってーーーっ!!
佐治さんの寿司を旨いと認めながらも
たった一つ致命的な欠点があると言い残して去って行く。
彼こそ謎のフランス人寿司職人ダビッド・デュカス。
ダビッドの言葉にキレた佐治ジュニアの将太が後を追う。
そしてダビッドにどういうことだと問い質す。
一体佐治さんの寿司にどんな欠点があるというのか?
そのネタバレは置くとして、ダビッドは将太に語る。
「今やSUSHIは世界の共通語だ」
ダビッドの連れの日本人女性、千成駒子も語る。
「日本の寿司はガラパゴス化してる。
それに気づかない日本の寿司屋の目を覚ましてあげる」
彼らはフランスで寿司屋を何十件も経営していて日本に進出するつもりだ。
進出するだけじゃない。
「半年もあれば日本の寿司を殲滅してやる!」ダビッドから宣戦布告キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
これに対し将太は、大口だけならだれでも言える。
お前の言う世界のSUSHIを見せてみろと吠える。
3日後の新人寿司職人コンクールへで見せてやるとダビッド。
果たしてそこでダビッドはどんなSUSHIを見せるのか?
日本人の度肝を抜くフランス人職人のスシの姿がこれだ!
将太郎「トウモロコシ!バターにバルサミコ酢!それに白ワイン!!
フランス料理じゃないんだぞ!?課題はマグロなのにどうするつもりだ!?」
前作主人公の息子で既に天才職人の将太郎もビックリ。
このスシの正体は? そしてコンクールの結果は??
さすがにそこは伏せておきますね。(えー
このコンクールで何かが目覚めてしまった将太はパリ行きを決意。
勘違いして世界へ打って出ると飛行機に乗りましたw
そして何のあてもないのに単身パリへ・・・
腹が減ったと
スーパーへ入ってみるとパック寿司を発見!
パリの寿司ブームを感じたがその味は「うへ~え・・」
その不味いスシに嘆いてた公園で一人の日本人男性、順一と出会う。
順一の部屋に転がりこんだ将太は翌日パリの寿司屋へ順一と出かける。
どうやらパリの日本料理屋はいくつかの場所に固まって存在するらしい。
その内の一件のスシ屋に入った二人は・・・
バーのようなオサレな店内に驚く将太。
日本人のやってる真っ当な店もあるが、
パリで流行ってるスシ屋はこういうのが普通らしい。(ノ∀`)
悪くはないが全体的に完成度が低いスシに自信を持った将太は、
俺を雇えと強気で主張するも日本人なんかいらないと断られる。
じゃあランチで客に良し悪しを決めてもらおうぜと勝負開始!
そしてその結果・・・
分かり易い敵役だなおい。(笑)
中国人か韓国人かまだ分からんけど、とにかくムカつくわ~。
でもこのボスキャラ(?)が言うとおり勝負は将太のボロ負け。
一体どういうことなんだ・・・!?そして、ひょんなことから将太は再びこのボスキャラと闘うことに!
ふぅ~、続きが気になる展開のオンパレードで一気読みだよ。
相変わらずグイグイ読ませてくれますなこの作者は。
しかもこの漫画は題材が飛び切り面白い。
韓国・中国人経営のエセ寿司が氾濫するパリへ佐治さんの息子が殴り込むっていうんだから、これで面白くならない訳がないんだ!(ドンッ
その将太のキャラがまた立ちまくりで素晴らしい。
「
フランス中のインチキ寿司を真っ当な本物の寿司に塗り替えてやる」
こんなセリフを言える主人公を皆が待ってたんだ!(笑)
それにパリの魔改造スシを切り捨てるだけじゃなく、
ちゃんと分析して良し悪しを語るところもイイよ。
さらにスシだけじゃないパリ事情も出てきて知的好奇心まで満たしてくれる。
いやぁ~、これはもっと評価されていい作品だと思うよ。
何故これで打ち切りっぽく全4巻で終わってしまったのか不思議で仕方ない。
まぁ、単行本が売れなかったんでしょうね。
でも、こうゆう素晴らしい作品が埋もれてしまうのは本当に悔しい。
だから、せめて管理人だけでも全力プッシュしておくよ。
「将太の寿司2 World Stage」は買いデス!!!
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現在、予定された新記事は残り4本です。
数日中には書けると思いますので気長にお待ちください。(^_^;
フランス寿司事情がマジ興味深かったのに・・・イギリス編やドイツ編なんてのも激しく読みたかったよ。
今からまた「World Stage」やってくれんかなぁ。|ω・`)チラ
ミスター味っ子の幕末編も全4巻で打ち切りっぽい感じでしたねw
こっちはこっちで歴史要素がツボだっただけに残念無念。

◆
将太の寿司2 World Stage(1)◆
ミスター味っ子 幕末編(1) (朝日コミックス) Kindle版 ◆
喰いタン(1) (イブニングコミックス) Kindle版
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